家島本島は東西に小さな岬を挟んで「宮」と「真浦」に港を構えています。
また西側には坊勢島があり、採石された埋立用石材を中心に運搬しているのが「石船」です。
その主たる役割は、護岸工事、防災・減災工事、各空港、大阪湾フェニックス計画などの人工島、漁礁等の造成工事です。
最盛期には、1300万m3の産出を誇り、一地域における埋立用石材の産出量は日本一であり、現在、阪神地区はおろか全国の工事現場に供給しています。
海上での作業は天候や海の状況により大きく変動するため、正確な技術が求められます。
地上とは異なる環境のため、船体を固定し作業は行われます。
しかし石材の形状は均一ではなく、投入箇所も平坦ではないため、いかに設計図通りに構築するかが大切であり、
経験に培われた高い技術力が求められます。